ニュース・お知らせ

第一回沖縄リゾートウエディングヘアメイクコンテスト2023 グランプリ受賞 ヘアメイクアーティスト新田碧利さんインタビュー

2023/10/23

第一回沖縄リゾートウエディングヘアメイクコンテスト2023 グランプリ受賞

ヘアメイクアーティスト新田碧利さんインタビュー

沖縄県北部の離島、伊平屋島出身、ヘアメイクアーティストとして11年目のキャリアを歩む新田碧利さん。現在4人のお子さんのママも務めながら、フリーのヘアメイクアーティストとして県内外で腕を振るい、活躍されています。

そしてこの度、第一回沖縄リゾートウエディングヘアメイクコンテスト2023に出場され、見事初代グランプリを受賞されました。

どのような思いでコンテストに臨み、グランプリを獲得するに至ったのか、思いを伺いました。

<働くママ、新田碧利>
筆者が新田さんの取材のため待ち合わせをしたのは、まだ夏の陽気を見せる沖縄本島のお昼前の海岸沿いのカフェ。
4人のお子さんのママとは伺っていましたが、なんと生後3ヶ月の赤ちゃんを抱えて現れました。
伊平屋島で生まれ育ち、高校から那覇へ移り、その後ブライダルの専門学校を経て、東京でヘアメイクの修行へと就職で赴き、沖縄に戻ってからは主に那覇を活動拠点とされていたそうです。

しかし、4人の子育てのために今年、実家のある伊平屋島に戻られたと。現在は離島である伊平屋島から仕事の度に船で本島へ渡り、県内外で仕事に東奔西走されています。取材をさせていただいた日も、那覇へ出張中とのことでしたので、お一人で現れるかと思いきや、赤ちゃんを抱っこ紐で抱えて来られました。当然ですが、まだまだ授乳が必要ということで、産後の出張はいつも一緒で、行く先々でベビーシッターさんに子守りをお願いしながら仕事に取り組まれているそうです。

<グランプリを受賞して>
実は、働くママとして活躍中の新田さんも、お子さんが生まれる度に、周囲から「小さな子どもをおいて働くなんてダメよ」「出産したら自分の好きなことなんて諦めるものよ」などという周囲からの心無い声に落ち込むことも多々あったそうです。

家族からもなかなか産後は仕事へ快く送り出してもらえず悩んでいたところ、知り合いのモデルさんから本コンテスト出場へのお誘いをいただいたそうです。が、なんと!4人目のお子さんの出産のまさに陣痛中にメッセージが送られてきたそうで、締め切りの前日だったとか。

「コンテストに出て受賞すれば周囲を納得させられるかもしれない」という思いで、出産を終え、急いで応募したそうです。
そして、7組ほどの応募がある中、見事初代グランプリに輝きました。「まさか自分がとは思ったけれど、とにかく嬉しかった。」という新田さん。期待通り、グランプリを受賞したことで家族にも認めてもらうことができ、その後の活動がスムーズになったということです。

 

ちなみに、コンテスト決勝時は「生花」を生かしたかったそうで、まず生花から選び、ヘアスタイルは生花が際立つシンプルで王道なアップに。生花をイヤーカフ風に垂れ下がるデザインにしたそうです。モデルさんの肌が明るく綺麗だったことから、流行りでもあるブラックのドレスをチョイス。生花もブラックのドレスには映えるということで、トータルでシンプルでシックでありながら、優雅で華やかな雰囲気に仕上がっていました。

 

<ヘアメイクアーティストという仕事の魅力>

幼少期にはコンプレックスだらけだったという新田さん。

メイクをして綺麗になって自信を持てればという思いでメイクに興味を持ち、取り組んでいたそうです。ブライダルの専門学校時に、メイクだけでなくヘアメイクも学び、今ではヘアメイクに衣装まで、全身トータルコーディネートをするヘアメイクアーティストとなりました。何と言っても仕事の魅力は、お客さまに「碧利さんに担当してもらって良かった!」と言ってもらえたり、現場でお客様が喜んで楽しまれている姿を見る度に、この仕事をしていた良かったと心底感じるそうです。

 

<日々研鑽、スキルアップのために取り組んでいること>

新田さん、グランプリを獲るだけあって、日頃の努力は欠かしません。内地から腕のあるヘアメイクアーティストさんが沖縄でセミナーを開催すると知ればすかさず駆けつけ、県内でも腕のあるアーティストさんの元へ積極的に赴き、自らヘアメイクをしてもらいアドバイスをいただいたりと余念がありません。

また、SNSなどを活用し流行を常に追い、勉強に励んでいるそうです。ちなみに今は、韓流メイクが若者の間で流行っているとか。大人向けのメイクにも、韓流のラメの使い方などを取り入れたりと、常に時代の最先端に居られるよう取り組んでいるということです。

<ヘアメイクアップアーティストの仕事をする中で苦しかったこと、乗り切ってきた方法>

グランプリを受賞し、家族の理解も得られて仕事が格段と取り組みやすくなったという新田さんですが、やはり子どもが生まれてからは子育てとの両立に苦しんできたそうです。ですが、何より仕事から帰宅した時の子どもたちの喜んで迎えてくれる笑顔に癒され、励まされながらここまで乗り切って進んで来られているそうです。

筆者にも3歳の元気一杯の娘がいるので、それはそれはよくわかるな〜と思います。仕事と子育てとの両立に悩みに悩みながら、あちこち仕事に連れ回すこともしばしば。保育園に遅い時間にお迎えに行ったときも、笑顔で駆け寄ってくる我が子に感謝すると共に癒される毎日です。今の時代、当たり前のように社会が子育てを理解してくれることが必須であり、社会全体で子どもたちを守り育てていくという方向に日本もシフトしていけば、産後のママでも活躍の場が広がるだろうと感じます。

 

<沖縄県内の未来のヘアメイクアーティスト人材へのアドバイス>

「お客さんの素材を生かすヘアメイク」をモットーに、常にお客さんの個性や良いところを見つけては引き出し、際立たせるようなヘアメイクを心がけているという新田さん。未来を担う若手ヘアメイクアーティストたちへ伝えたいことは、どんなに苦しくても「続けること」だそうです。新田さん自身も数々の先輩たちにそう言われて鍛え上げられてきたんだとか。

そのおかげで、現在ヘアメイクアーティストとして生活できるようになったということです。楽しいことばかりではないし、辛いことや苦しいこともたくさんあるけれど、努力を怠らずに続けていれば、必ず成果として現れる時が来ると信じて進んでほしいとおっしゃっていました。

 

<今後の夢>

主にブライダル業界でヘアメイクアーティストとして大活躍中の新田さんですが、近い将来、「もっとラフな結婚式を増やしたい」という思いで、挙式は親族だけで執り行い、披露宴にあたるパーティーで大勢の友人たちを招くような1.5次会専門の会社を立ち上げたいと夢を語ってくれました。そのために、現在ヘアメイクアーティストとしての勉強だけでなく、ウエディングプランナーやカメラマンの仕事に関しても傍勉強されているそうです。

また、ヘアメイクアーティストとしては、パリやハワイなどの海外進出も視野に入れ、現地から呼んでもらえるくらいのアーティストになりたい、と目を輝かせていました。

 

4人の子育てをしながらも、フリーでヘアメイクアーティストとして着実にキャリアを積み、進化し続けている新田さん。大勢の働くママたちのまさに希望の存在でもあると感じます。沖縄から世界のヘアメイクアーティストとして羽ばたく日もそう遠くはないでしょう。今後の活躍からも目が離せません!

 

 

<筆者自己紹介>

名前:池田麻里子 職業:アナウンサー/自由人/株式会社Wonder Zero取締役/FMやんばるパーソナリティー/
現在2023年度沖縄リゾートウエディングアンバサダーも務める

早稲田大学卒業後、テレビ宮崎にアナウンサーとして就職し、スーパーニュースのスポーツキャスターとして奮闘。夢だったオリンピック取材にも赴く。その後地元東京・埼玉に戻り、フリーアナウンサーとして活動。

内閣官房秘書、武家茶道織部流師範取得、J:COMさいたまニュースキャスター、各種イベントやブライダル司会、ナレーションなどの仕事、はたまたコミュニケーションの講師を務めたり、取材して執筆したりとライターの仕事もしながら、ミセスコンテストで準グランプリを獲得したりと好き放題生きている。そして現在は東京から沖縄へ移住し、子どもたちが夢を見られる世界を創世するため活動中。FMやんばるでパーソナリティーを務めながら、3歳娘のママとしても奮闘中。

やんばるの森の片隅で森を借りて「ダヴィンチの森」と名づけ、大人が全力で楽しみ遊び、そんな姿を子どもたちが見て全力で後を追って楽しめる場所を開拓しているところ。本気の開拓仲間大募集中。全ての大人たちが日々全力でハッピーでいる世界こそが、子どもたちが夢を見られる世界だと信じている。

 

前の記事 | ニュース・お知らせTOP | 次の記事

Archive

ページトップへ戻る