沖縄ハネムーンガイドブック
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1瀬長島の南東部にある「子宝岩」は、その昔島の住民が子宝祈願に必ず訪れていたとされているパワースポットです。島では「イシイリー」と呼ばれ、約4mほどの岩には縦に二つの穴が空いていました。子授けを祈願してから石を投げ、上に入ったら男の子、下に入ったら女の子に恵まれるとされていました。米軍の瀬長島占拠に伴い岩は撤去されてしまいましたが、現在は跡地に歌碑が建てられ、子宝祈願に訪れる人も。また恋愛運アップの島とも言われています。また、慶良間諸島に向かって沈んでいく夕日を眺めながら愛を深めることができる、なんともロマンティックなスポットです。所在地:沖縄県豊見城市3沖縄の伝統芸能、組踊りの演目の中で、唯一の恋愛作品です。組踊りは、中国からの冊封使をもてなす余興芸能として創作されました。この物語の主人公 山戸(ヤマトゥー)は、川で髪を洗う美しい娘 玉津(タマチィー)にひとめぼれ。山戸は「あなたの手で水を汲んでください」と、玉津に頼みます。それが縁で、二人は結ばれますが、身分の違う二人を玉津の父親は認めませんでした。劇中に流れる述懐(ジュツクェーブシ)や東江節といった多くの名曲が、二人の恋の行方を感動的なものへと導きます。愛しい人の手から水を汲んでもらうこと。それが男女の縁を結ぶと、この物語は伝えているのです。所在地:沖縄県南城市2伊計島の手前、宮城島の製塩工場「ぬちうなー」の庭園の先にある、果報(カフー・良いこと=しあわせ)バンタ(崖)という岬です。眼下にはウミガメが産卵に来る「ぬちの浜」の絶景が広がります。プロポーズのスポットとしても人気です。所在地:沖縄県うるま市与那城宮城27685浜比嘉島の東方海岸に海に突き出た小さな島アマジン、ここに琉球開びゃくの祖神アマミチュー、シルミチューの男女二神が祀られていると伝えられ、現在でも豊穣・無病息災・子孫繁昌を祈願し、年頭拝みが行われます。。所在地:沖縄県うるま市勝連比嘉4同じく浜比嘉島の南南東の森の中、108階も続く石階段を登りきると、アマミチュー、シルミチューの居住跡とされる鍾乳洞があります。洞窟内には鍾乳石である陰石があり、子宝を授かる霊石として崇拝されています。所在地:沖縄県うるま市勝連比嘉1606-9琉球開びゃく伝説:天の城にアマミクと云う神がいました。天帝はアマミクを呼んで、下界に降りて島を作ることを命じました。地上には土地はあるけれども、東西の海の波がその土地を越えてゆくような状態で、まだ島にはなっていませんでした。アマミクは天に上り、天帝から土と石と草と木をもらってきて地上に島を作りました。それから月日が過ぎても人が生まれないため、アマミクはまた天に上り人間の種子を天帝に乞います。天帝は子供の男女の神アマミチューとシルミチューをアマミクにくだされました。女神の方は吹き通る風によって三人の男と二人の女をうみました。長男は天孫氏として琉球の王となり、次男は按司 (地方の長)の始めとなり、三男が百姓の始めとなりました。長女は大君(国の神女)の始めとなり、次女は祝女(のろ:地方の神女)の始となりました。02okinawa honeymoon guide book果報バンタ琉球開びゃく伝説 / アマミチューとシルミチューシルミチュー手水の縁(てみずのえん)瀬長島の子宝岩アマミチュー縁結びにまつわる謂れやジンクスのある場所をGoogleMAP QRと一緒にご紹介。Okinawa’s“DENSETSU”

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